わんちゃんを迎えることを検討し始めると、今の自分のライフスタイルにわんちゃんを迎えて生活していくことができるのか、という不安も生まれてくるでしょう。
わんちゃんと快適に過ごしていくために、大切なのは迎えた時の基礎トレーニング。
今回は、実際にどんなことを意識して生活すると良いかポイントをまとめてみました。
愛犬との生活をよりストレスなく過ごせるように家族に迎えた時からポイントを意識して生活してみてください。
まずは家や新しい環境に慣れさせる
わんちゃんを迎えた日は、嬉しさから声をかけすぎてしまったり、ケージの外に出して遊んでしまったりしがちです。しかし、わんちゃんにとっては初めての場所にいるだけでかなりのストレスがかかっています。
特に、それが月齢の低い子になると自分では体力のコントロールができないため、私たちが意図的に休息の時間を設定してあげることが大切です。
わんちゃんにとって新しい家が安心できる場所であると認識できるように、まずは、静かな場所で安心できる空間を作ってあげるように心がけましょう。
わんちゃんが自分から寄ってきた時は優しくなでて、安心させてあげてください。
食事にルールをつける
愛犬の月齢にあった、フードを選択し、与えるようにします。
迎える前に与えられていたフードを最初の頃は与えることで環境が変わることのストレスから食べなくなることを予防できる可能性もあるため、必ず引き取る際にはどのメーカーのフードを食べて育ったか確認するようにしましょう。
新しい環境での食事に慣れてきたら、お座りや待てなどの基本的なコマンドを繰り返し教えておくと、成長してから便利です。また、フードを途中で奪うことがないように注意してください。途中で奪われると学んでしまうと、フードガーディングをいって、自分以外の存在がフードの皿を触ったり、フードに近寄るだけで唸ったり、噛み付いてしまったり自分のフードを守るようになってしまいます。
もちろん、飼い主が食事中にテーブルからフードをあげたり、人間の食事を与えることはやめてください。癖になると、おねだりの行動が強化されてしまいます。
トイレを覚えさせる
トイレのしつけは、家に迎えたその日から行うと良いでしょう。
初めのうちは、愛犬が排泄のサインをした時、排泄しそうな時間にトイレシートに誘導してあげます。抱っこして連れていくのではなく、おやつなどを使い自分の脚でトイレシートまで歩かせるようにしましょう。
なかなかトイレシートの上で成功しない場合は、部屋やケージ全体にシートを敷き、成功体験を重ねることができるように環境を作ってあげます。
失敗してしまった時に叱ることは絶対にしてはいけません。飼い主さんから怒られる恐怖で不安を感じ、排泄が室内でできなくなったり、隠れて行ったりする可能性も出てきます。
遊びや散歩でコミュニケーションをとる
わんちゃんにとって散歩や遊びは飼い主とより良い信頼関係を築くために重要なコンテンツになります。
室内で遊んでいるだけでは、わんちゃんのエネルギーは発散しきれません。また、外の世界にある刺激に触れさせることはストレス発散にも繋がります。
愛犬と過ごす時間を濃いものにすることで信頼関係を築いていくことができるようになり、円滑にコミュニケーションをとることができるようになるでしょう。
健康管理をきちんとする(ワクチン接種など)
わんちゃんを自宅に迎えたら、まずは健康診断に連れて行きましょう。
わんちゃんが健康な身体を保つことは心の安定にも繋がります。
痛みや不調がある状態で、トレーニングを繰り返してもわんちゃんの身にならない場合が多いでしょう。ワクチン接種なども含めて、まずは健康な身体を保つための対応をしてください。
月齢が低い子はまだ身体に免疫ができていないため、動物病院へ連れていく際にはクレートやキャリーバッグに入れて連れていくようにしましょう。
狂犬病のワクチンや混合ワクチンなど獣医師と相談して接種し、成犬になってからも年に一度は必ず健康診断とワクチン接種、その他予防ケアを行うようにしてください。
人にどこを触られても大丈夫なように慣れさせる
わんちゃんと今後の生活を送る上で、身体のどこを触っても怒ったり、牙を剥いたりすることがないように、家族に迎えた時から様々な箇所を触ってあげましょう。
いきなり無理に触るのではなく、触って気持ちよさそうにしている箇所から触られることが心地よいという経験を積んであげるようにしましょう。定期的に触れ合うことは、病気や怪我の早期発見にも繋がります。
このように、幼い頃から身体を触れることに慣れさせることで動物病院やトリミングの際に、ストレスなく施術を受けることができるようになったり、家族以外に預ける場面が出てきた時にもスムーズにお世話してもらえるようになったりと今後の生活がよりスムーズに送れるようになります。
社会化させる
わんちゃん同士の関わりや人間に関わることに慣れること、生活していく上での刺激に慣れていくことを「社会化」と言います。
お散歩の時やワクチン接種前でお散歩できない頃には抱っこで、様々な年代の人やわんちゃんと関わる機会を設定しましょう。
幼い頃に、この状況を設定しないで暮らしてしまうと家族以外の人やわんちゃん、自宅以外の場所は怖がるようになり、無駄吠えしたり震えてしまったりネガティヴな行動に繋がります。
しかし、産まれた時から怖がりの性格の子もいるため、愛犬の性格に合わせて体験させるようにします。無理矢理ではなく、愛犬のペースに合わせて家族以外の人、自宅以外の環境も安心して過ごせるのだという成功体験を積み重ねていけるようにしてあげましょう。
甘噛みに正しく対策する
幼い頃に家族に迎えた場合、歯が生え変わることもあり、様々なものを甘噛みしたい衝動にかられます。ソファーやテーブル、ぬいぐるみ、私たちの手や足など、噛める状況にあるものは全て口に入れがちです。しかし、この行動を許してしまうと、癖になり、それが本噛みに繋がります。
「物や人は噛んでいいんだ」という認識をさせる前に、噛みつくことを辞めさせておくことで衝動的に噛み付くことや嫌なことがあった時に噛むという行動につながることを避けることができるでしょう。また、物を噛んでしまってボロボロになることも避けることができます。
一人でも落ち着いてお留守番できるようにする
家族に迎えたばかりの頃は、長時間一人で留守番させることは避けましょう。ケージの中にいても、その環境に慣れるまでは何が起こるかわかりません。自宅という環境に慣れてから少しずつ、お留守番に慣れさせていきます。
まずは、ケージに入れて別の部屋に家族が移動し、一人で部屋にいることから、留守番の時間を30分、1時間、、、と少しずつ留守番の時間を長くしていき、お留守番していたら飼い主はいつか必ず帰ってくるということを学ばせます。
すると、わんちゃんは落ち着いてお留守番ができるようになります。
これも個体差があることを頭において、愛犬にあった方法とタイミングで練習していくようにしましょう。
まとめ
わんちゃんを初めて迎えることは、正しい知識があれば不安になる必要はありません。
特に、わんちゃんが幼い頃からおうちに迎える場合は、どんな幼少期を過ごすかがその後の生活にとても重要になってきます。
わんちゃんも飼い主さんもストレスない生活を送るために、基本のトレーニングを愛犬の個性に合わせて行ってみてください。