愛犬の便秘解消!犬のうんちが出ない原因と対処法

石井 秀平
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エンジニア / ライター
エンジニアとして働きながら、動物に関する情報を発信。過去には犬やうさぎなどのペットと暮らし、魅力や飼育のコツを紹介。動物好きならではの役立つ情報をたっぷりお届け。

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愛犬の健康は飼い主にとってとても重要なことですが、うんちが出ないという状況に遭遇することも少なくありません。「犬 うんちでない」という悩みを持つ飼い主さんに向けて、今回のブログでは犬の便秘の原因や症状、対処法について解説していきます。愛犬の健康を守るため、適切な情報を得て適切なケアを行いましょう。

1. 犬の便秘とはどのような状態か

犬の便秘は、排便が減少し、排便に困難を伴う状態です。通常、犬は1日に1~3回排便を行いますが、2日以上うんちが出ないと便秘と見なされます。

犬の便秘の症状には以下のようなものがあります:

  • 排便回数が通常よりも少ない
  • 排便の試みがあるがうんちが出ない
  • お腹が張っており、触感で便を感じることができる
  • 少量ずつ便を出す
  • 便が硬く、小さな団子のようになる

これらの症状が見られる場合、愛犬が便秘になっている可能性があります。ただし、一時的な変化であれば元気で食欲がある限りは様子を見ることもできますが、具合が悪そうな場合や症状が長く続く場合は早めに動物病院を受診することをおすすめします。便秘が脱水や体力の低下を引き起こすことがあるため、迅速な対処が重要です。

次のセクションでは、便秘の原因と症状について詳しく解説します。

2. 便秘の原因と症状

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便秘の原因は犬によって異なりますが、いくつかの一般的な要素が考えられます。原因を理解することは、犬の便秘の予防や対処に役立ちます。また、症状を正しく把握することで早期に気づき、適切なケアを行うことができます。

2.1 原因の種類

以下に犬の便秘の主な原因を紹介します。

2.1.1 水分摂取量の不足

犬の便は主に水分で構成されています。水分摂取が不足すると、便が硬くなり排便が困難になることがあります。犬の食事や水の摂取に注意し、適切な水分補給を行うことが必要です。

2.1.2 腸の動きの悪化

運動不足や年齢の影響などにより、犬の腸の動きが悪くなることがあります。十分な運動を取り入れることで、腸の動きを促進し便秘を予防することが重要です。

2.1.3 ストレスや腸内環境の乱れ

環境の変化やストレス、さらには腸内環境の乱れも便秘の原因となります。犬がストレスを感じる状況や生活環境の変化に注意し、犬にとって安定した環境を整えることが大切です。

2.1.4 病気や疾患

犬の便秘は病気や疾患の一症状として現れることもあります。肛門や腸に炎症が起こる場合や、異物が腸内に詰まる場合などが挙げられます。肛門や腸に問題がある場合、犬は排便時に痛みを感じることがあります。

2.2 症状の特徴

犬の便秘の症状には以下のような特徴があります。

2.2.1 便の出ないか少量しか出ない

便秘では排便が困難になり、ほとんど排便がないか非常に少量しか出ないことが一般的です。犬が排便の姿勢をとりながらも便が出ない、またはほんのわずかしか出ない場合、便秘の可能性があります。

2.2.2 元気や食欲の低下

便秘が続くと、犬の元気がなくなったり食欲が低下したりすることがあります。便秘の影響で体調が悪化し、普段の活動や食事に対する関心が薄れることがあります。

2.2.3 腹部の膨満感

便秘により腸内に便がたまると、腹部が膨れることがあります。腹部が膨満感でパンパンに張ったり、触ると痛がる様子が見られる場合は、便秘の可能性があります。

2.2.4 嘔吐や下痢

便秘が進行すると、嘔吐や下痢の症状が現れることがあります。便が蓄積された状態で腸の動きが阻害されると、体内の有害物質が吸収されることで嘔吐や下痢が引き起こされます。

以上が犬の便秘の一般的な原因と症状です。便秘が続く場合や重篤な症状が見られる場合は、動物病院での診察や治療が必要です。次のセクションでは、動物病院での診察や治療方法について詳しく説明します。

3. 犬の便秘の見極め方と症状チェックリスト

犬の便秘の見極め方や症状を正しく把握することは、早期の対処や治療に繋がります。以下の症状チェックリストを参考にして、愛犬が便秘になっている可能性を確認しましょう。

  • 排便回数がいつもより少ない: 通常よりも排便回数が減っていることに気づきましたか?
  • 排便の姿勢をとるがうんちが出ていない: 犬が排便の姿勢をとっているが、うんちが出ていないことはありませんか?
  • お腹の張り、便が触知できる: 愛犬のお腹が張っていたり、触れると硬い便が感じられることはありますか?
  • 少量ずつ便を出す: 愛犬が少量ずつ便を出していることに気づきましたか?
  • 便が硬い、小さくコロコロしている: 愛犬の便が硬く、小さな球状になっていることはありますか?

これらの症状が認められれば、愛犬が便秘になっている可能性があります。しかし、便秘の具体的な基準はないため、愛犬の平常時の排便状態を把握することも重要です。

犬は一日あたりのうんちの回数が個体によって異なります。特に子犬は一日に5回以上うんちをすることが一般的です。成長とともに便の回数は減少し、1~2回程度が多いようです。ただし、食事内容によって排便回数が増減することもあります。

愛犬の排便量や回数がいつもと比べて著しく増えたり減ったりする場合には注意が必要です。便秘の状態が長く続くと脱水や衰弱といった危険が生じる可能性があります。

愛犬の具合が悪そうな場合や以下のような症状が見られる場合には、早めに獣医師の診察を受けることをおすすめします。

  • 排便の試みがありながらうんちが出ない
  • 排便時に鳴く
  • 食欲が低下する

便秘は具体的な基準がないため、愛犬の変化を見つけることが重要です。普段から愛犬の排便状態を観察し、異変に気づくことが大切です。いつもよりも排便が長い間出ない場合や、便の形や硬さに変化がある場合は注意が必要です。

愛犬の健康を守るためにも、便秘の見極め方や症状のチェックは飼い主としての役割です。早期の発見と適切な対処が愛犬の健康を維持するために重要です。

4. 動物病院での診察と治療方法

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動物病院では、犬の便秘の診察と治療方法が行われます。異なる病院によってやり方は異なるかもしれませんが、一般的には以下の検査や処置が行われます。

4.1 問診

まずはじめに、獣医師は飼い主から犬の普段の様子や症状の始まり方、薬の投与状況、予防接種の歴史、食事内容などの情報を詳しく聞きます。また、犬の過去の神経疾患や関節疾患の既往歴を確認します。これにより、便秘の原因や症状の重症度を判断するためのデータを収集します。

4.2 触診・聴診

触診や聴診により、獣医師は犬の腹部の状態や腸の運動を確認します。触診では手で腹部を触り、異常な腫れや痛みがあるかどうかを確認します。聴診では聴診器を使って腸の音を聞き、腸の運動状態を評価します。これにより、便秘の原因や状態をより詳しく把握することができます。

4.3 画像診断

画像診断では、レントゲン検査や腹部超音波検査などが行われることがあります。これにより、便の状態や異物や腫瘍の有無を確認することができます。

4.4 その他の検査

便秘と下痢が交互に起こっている場合や他の病気との鑑別をするために、便検査や血液検査などが行われることもあります。便検査では、寄生虫や細菌の状態を確認することができます。血液検査では、犬の身体の状態を評価するために行われます。

4.5 治療方法

便秘の解消には、浣腸や用手摘便などの処置が行われます。これにより宿便が取り除かれた後は、食事療法や緩下剤の使用、積極的な水分摂取などが推奨されます。また、神経疾患や異物誤飲、会陰ヘルニアなどの場合には、外科手術が必要な場合もあります。

動物病院での診察と治療方法は、個々の犬の状態に合わせて行われます。正確な診断と適切な治療を受けるためには、信頼できる動物病院を選ぶことが重要です。便秘の症状が見られた場合は、速やかに獣医師の診察を受け、指示された治療をしっかりと行いましょう。

5. 便秘の予防法と飼い主ができる対処法

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犬の便秘を予防するためには、飼い主が以下の方法を実践することが重要です。また、便秘が起こった場合には対処法も知っておきましょう。

規則正しい生活を送る

犬の排便リズムを整えるためには、規則正しい生活を送ることが大切です。以下のポイントに注意してください。

  • 食事、睡眠、散歩を毎日同じ時間に行います。
  • 食事が残っていても、1時間ほど経ったら食器を下げましょう。
  • 散歩の回数と時間を決めて、実行しましょう。

規則正しい生活を送ることで、犬の排便リズムを整えることができます。

定期的な運動を心がける

定期的な運動は、消化管を刺激して便秘を予防する効果があります。次のポイントに気を付けましょう。

  • 若いうちはドッグランや公園で一緒に遊び、運動させましょう。
  • 運動を嫌がる場合は、坂道を散歩させたりお家で遊んだりして消化管の運動を刺激しましょう。
  • 筋力低下を防ぐため、指示を繰り返すトレーニングも有効です。

犬に合った運動方法を選び、定期的に運動させることで便秘を予防しましょう。

食事に気を配る

食物繊維や水分、良質なタンパク質が含まれる食事を与えることも便秘の予防に役立ちます。以下のポイントに注意してください。

  • 高繊維のドッグフードや療法食を与えましょう。
  • 野菜を食事に加えることもおすすめです。
  • 水分含有量が高く、良質なタンパク質を含むドッグフードを与えることも重要です。

愛犬の食事には、必要な栄養素をバランスよく摂取させることが便秘予防のポイントです。

マッサージを行う

おへその周りや腰からお尻にかけてのマッサージは、便秘を解消する効果があります。以下のポイントに気を付けて行いましょう。

  • おへその周りを円を描くように優しく触れます。
  • 腰からお尻にかけてゆっくりと撫でるなど、スキンシップを続けます。

マッサージによって腸管の動きが活発になり、排便を促すことができます。ただし、腸管やお尻を傷つけないよう注意しましょう。

以上が愛犬の便秘を予防するための方法と飼い主ができる対処法です。愛犬の健康を考慮しながら、適切な予防策を実践しましょう。

まとめ

犬の便秘は排便が減少し、排便に困難を伴う状態です。便秘の原因は犬によって異なりますが、水分摂取量の不足や腸の動きの悪化、ストレスや腸内環境の乱れ、病気や疾患が考えられます。便秘の症状には排便回数が少ない、便が出ないか少量しか出ない、元気や食欲の低下、腹部の膨満感、嘔吐や下痢があります。

犬の便秘を見極めるためには、愛犬の平常時の排便状態を把握することが重要です。獣医師の診察や治療方法は、問診や触診・聴診、画像診断、その他の検査により行われます。便秘の解消には浣腸や用手摘便などの処置が行われ、食事療法や緩下剤の使用、積極的な水分摂取などが推奨されます。

便秘を予防するためには、規則正しい生活を送り、定期的な運動を心がけ、食事に気を配ることが重要です。また、マッサージを行うことも便秘の解消に効果的です。

愛犬の健康を考慮しながら便秘の予防策を実践し、早期の発見と適切な対処を心がけましょう。飼い主の愛情とケアによって愛犬の健康を守ることができます。

よくある質問

Q1. 犬の便秘を予防するにはどうすればいいですか?

A1. 犬の便秘を予防するためには、規則正しい生活を送ることや定期的な運動を心がけることが重要です。また、食事に気を配り、高繊維のドッグフードや野菜を与えることも効果的です。さらに、おへその周りや腰からお尻にかけてマッサージを行うことも便秘予防に役立ちます。

Q2. 犬の便秘の症状について教えてください。

A2. 犬の便秘の症状には、排便回数が通常よりも少ない、排便の試みがあるがうんちが出ない、お腹が張っており触感で便を感じることができる、少量ずつ便を出す、便が硬く小さな団子のようになるなどがあります。

Q3. 犬の便秘の原因は何ですか?

A3. 犬の便秘の原因は、水分摂取量の不足、腸の動きの悪化、ストレスや腸内環境の乱れ、病気や疾患など様々です。

Q4. 犬の便秘の見極め方はどのようにすればいいですか?

A4. 犬の便秘の見極め方は、排便回数がいつもより少ないか、排便の姿勢をとるがうんちが出ていないか、お腹の張りや便が触知できるか、少量ずつ便を出すか、便が硬く小さくコロコロしているかをチェックすることが重要です。ただし、愛犬の平常時の排便状態を把握することも重要であり、普段の排便に変化がある場合には注意が必要です。