わんちゃんとのお引越し!賃貸物件で見るべきポイント-東京編-

入江栞
この記事を書いた人

ペットフーディスト / ヨガ講師
ペットフーディストの資格を取得。
ヨガのレッスンを提供しながら、ペット業界でのPR 等に携わり、自身のブランド拡大に向けて活動している。

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ライフスタイル

賃貸物件にお住まいの方が愛犬との暮らしを選択すると同時に必要になってくるのは、ペット可能な物件です。わんちゃんと暮らして最も長い時間を過ごすことになる場所は自宅です。物件探しは、より豊かにわんちゃんとの生活を始めるにあたりとても重要なポイントとなってきます。

また、私自身、愛犬と引越しをした際に、「私が住みやすい」ポイントだけで物件の選択したことで、近隣に愛犬が安心して歩くことができるお散歩コースがない、近隣住宅にわんちゃんが苦手な方が生活しているため様々な制限が引越し後についてきたという経験があります。引越して間もないにも関わらずストレスを感じる生活になってしまってはせっかくのお引越しも台無しです。

今回は、ペット可能物件を探すにあたり注意点や物件の見るべきポイントをご紹介します。

これからわんちゃんとの生活をお考えの方、ぜひ参考になさってください。

ペット可能物件のチェックポイント

飼育可能なわんちゃんの種類と頭数

「ペット可能」といっても種類や生活できる頭数に制限がある賃貸物件がほとんどです。多くの物件は小型犬、1匹までという条件になっております。すべてのペット可物件がすべての種類や大きさのペットを許可しているわけではありません。特に大型犬や特定の種類のペットを飼っている場合は、事前に物件の条件を確認することが重要です。

その為、すでにわんちゃんとの生活を初めている方は愛犬と暮らすことは可能なのか、契約後にわんちゃんとの生活を始める予定の方は考えている犬種は一緒に生活可能なのか、正確に知る必要があります。

追加の費用や規約を確認する

ペット可能な物件では、ペットを飼うための追加の敷金や礼金、あるいは月額の追加料金が発生することがあります。また、物件ごとにペットに関する規約や制限が設けられている場合があるので、契約前に詳細を確認しましょう。

日当たりの良さや風通し

わんちゃんは日当たりの良い場所を好みます。太陽の光を浴びることでセロトニンが分泌され精神状態を安定させることや体内時計を改善することに繋がり、夜起きてしまったり夜鳴きをしてしまう状況を改善させることができる場合もあります。

また、わんちゃんは暑さや寒さ、湿度が苦手です。犬種によってはシングルコートといい、防寒の役割を果たすアンダーコート(下毛)を持たないため、寒さに弱い傾向があったり、短頭種は呼吸がしにくいため、高体温になると「パンディング」と呼ばれる激しい呼吸がうまくできなくなったり、呼吸困難を起こしたりします。犬種によって、夏の暑さが苦手な子と冬の寒さが苦手な子がいるため、愛犬が快適に過ごすことができる室温、湿度を把握しておきましょう。

特に夏は冷房をつけることで室温と湿度を調整できますがそれ以外の季節、特に日中は風通しの良さがわんちゃんの健康のために重要となってきます。犬種によっては室温調整ができないことで体調を崩してしまうこともあるので内見をする際には風通しの良さもきちんと確認してください。

適温の目安としては21~25℃、湿度は50%~60%に保てると良いでしょう。エアコンの設定温度と実際の室温は異なるためご注意ください。

生活に必要なスペースの確認

わんちゃんとの生活では私たちが生活するスペースに加えて余裕のある間取りを選ぶ必要があります。都内でのわんちゃんとの暮らしでは、わんちゃんはほとんどの場合室内で生活します。お散歩以外でもある程度運動ができるように、スペースを確保してあげましょう。ボール遊びではある程度の空間が必要となってきます。その他、おもちゃの引っ張り合いやノーズワークの一つとして自宅におやつを隠して遊ぶ宝探しなどを室内でもわんちゃんが怪我なく楽しむことで、ストレスをためないためにも空間の確保は大切なポイントとなってきます。

ゲージやトイレのスペース、わんちゃんの生活に必要な道具の収納場所の確認も必須となってきます。場所が確保できるかも併せてチェックすることをおすすめします。

近隣の動物病院の有無と距離

わんちゃんの怪我や病気に備えて近隣の動物病院の情報を確認してください。

特に、わんちゃんは飼い主さんが思いもよらない状況で、病気や怪我を引きおこす場合も少なくありません。また動物病院によっては専門外の治療もあるので愛犬に必要な特定の治療等ある場合はさらに詳しく病院の情報を調べておくことが必要となってきます。

また、徒歩圏内にかかりつけにできる動物病院があると、いざ病気や怪我で必要になった時に良いでしょう。

ペット可能物件としての歴

物件によっては築年数が古くなったため「ペット可能」に変更した物件なども存在します。

「ペット可能物件」としてどのくらいの歴があるのか不動産会社に確認しましょう。

ベランダや窓、玄関などの安全性

2階以上の高さの物件の場合、ベランダの柵の広さなども身体が小さいわんちゃんの落下防止という視点で確認しておきましょう。

また、玄関とリビングにドアがあることで急な飛び出しを防ぐことができます。

内装に使われている床材や壁材も傷がつきやすいものであるか、滑りやすいものではないかを確認し、必要に応じてペット用のカーペットなどを準備してください。

周辺の環境

室内で生活するわんちゃんにとってお散歩が唯一のストレス解消の時間となります。またお散歩はわんちゃんにとって、飼い主さんとの絆を深めたり、他のわんちゃんと出会うことで社会性が身についたりとメリットが沢山あります。

わんちゃんは運動が大好きな生き物。 引っ越し先の周辺には、散歩や運動がしやすい環境があるかどうかも確認が必要です。 公園や散歩コースが近くにあると、わんちゃんの健康維持やストレス発散にも役立ちます。

お散歩の時間をより快適なものにするために、交通量が少なく安全に歩くことができるコースはあるのか、近くにわんちゃんが入ることができる公園はあるのかなど見ておくことで生活が始まってからもさらに快適な暮らしを送ることができるでしょう。

ペット可能物件を見つけるコツは?

「ペット可能」を優先してその他の条件を緩める

ペット可能を希望しているとはいえ、その他叶えたい条件が多くあると思います。

しかしペット可能物件自体が少ないため、希望する条件全てを満たす物件を見つけることは難しいです。希望する条件に優先順位をつけて柔軟に探していくことも大切です。

不動産会社に直接問い合わせる、地域の不動産会社がおすすめ

ペット可能物件は人気があるため物件サイトに掲載されるとすぐに埋まってしまいます。

不動産会社に希望する物件の内容を伝えておくことで表に出る前に紹介していただける場合もあります。

また、地域に精通した不動産会社は、ペット可能な物件の最新情報を持っていることが多いです。特にペットを飼っている人向けの物件を扱っている不動産会社を選ぶと良いでしょう。

専門の不動産ポータルサイトやアプリを利用する

ペット可またはペット相談可能な物件に特化した不動産ポータルサイトやアプリが存在します。これらのサイトやアプリでは、ペットに関する条件を明確にした物件検索が可能です。

オンラインコミュニティやSNSを利用する

ペットオーナー向けのオンラインコミュニティやSNSで情報を得ることも有効です。

他のペットオーナーからの推薦やアドバイスを得ることができます。

トラブルを回避するため新生活をスタートさせてから気をつけたいこと

騒音や匂いの問題

物件によっては吠え声、足音はわんちゃんと生活している方が思っているよりもお部屋の外に漏れている場合があります。近隣の方の生活に影響を及ぼすことがないように、毎日お散歩にいくことでストレスを軽減させる、きちんとしつけをする、床に防音マットを敷くなどの対策をしておきましょう。

排泄の処理

排泄物はトイレに流してもいいのか、ゴミの捨て方なども含めて確認してください。

また、排泄物は放置するとすぐに匂いを放つのでトイレや部屋を清潔に保つように意識をしましょう。消臭グッズを利用することもおすすめです。

抜け毛の処理

自宅でのシャンプー時には排水溝にカバーをつけるなど抜け毛が排水溝に流れないように対策をしましょう。特に、柴犬やポメラニアン、ビーグルなどの換毛期のあるダブルコートの犬種は毛が抜けやすいため注意が必要です。

賃貸物件での新しい生活は、わんちゃんとの共同生活を考える上でも重要なステップです。わんちゃんとの新しい生活を始めるために準備することはたくさんありますが、やはり帰宅して自宅にわんちゃんがいる生活は私たちに癒しを与えてくれます。

わんちゃんと一緒に安心して過ごせる新しい場所を見つけることで、引っ越し先での快適な生活は、飼い主もわんちゃんも笑顔で暮らせる基盤になります。物件を見つけることは簡単はことではありませんが、ポイントを抑えて時間をかけて探してみてください。