わんちゃんの日常的なホームケアの一つ、ブラッシング。
しかし、多くの飼い主が直面するのは、愛犬がブラッシングを嫌がってしまうこと。
実際に私自身も愛犬のブラッシングがうまくいかずに、何度も諦めそうになった経験があります。トイプードルの愛犬はブラッシングを数日しないだけでも毛玉ができてしまったり、毛が絡んでしまってトリミングの際にトリマーさんのお力を借りることになってしまったりと問題が生じておりました。
そんな愛犬との課題を解決した際に、試したことや気をつけたことでうまくいくようになったポイントを本記事では紹介していきます。
また、飼い主さんにとってもわんちゃんにとってもなるべくストレスをかけず、効果的な方法で、ホームケアを行うために必要な知識をまとめてみました。ブラッシングがもたらす愛犬の健康面や心理的なメリットと一緒にご紹介します。
わんちゃんにとってブラッシングは大切!
ブラッシングはわんちゃんと飼い主さんのコミュニケーションを深めるための手段の1つです。 わんちゃんと飼い主さんが信頼関係を構築するうえで大きな助けになるでしょう。
個体差はありますが、日頃からブラッシングで身体を人に触られることに慣れておくことは、動物病院やトリミング、家族以外の人と関わる場面や触られる場面への苦手意識を払拭することにも繋がるでしょう。
また、飼い主とのコミュニケーションだけでなく、皮膚刺激による血行促進や毛艶のアップ、皮膚トラブルやしこりの早期発見ができるなど、犬の健康維持のために非常に大切なものです。
ブラッシングは可能であれば毎日、少なくても週1~2回は行うのが理想的といわれています。
しかし、ブラッシングを嫌がる犬は多いです。ブラッシングになると激しく暴れたり、ブラシを見るだけで逃げたりするわんちゃんもいます。今まで大丈夫だったのに急に嫌がるようになるケースも珍しくありません。
嫌がるわんちゃんが多い理由
犬がブラッシングを嫌がる理由は複数あります。
・感覚の不快感
犬の皮膚や被毛は非常に敏感であり、ブラッシングによる引っ張りや引っかかりが生じると、これが痛みや不快感を引き起こします。また、新しい感触に対する不慣れも一因となります。
わんちゃんは新しい道具や手法に警戒心を抱くことがあるため、初めてのブラシやコームは不安を引き起こす可能性があります。
・過去の嫌な経験
ホームケア以外でもトリミングサロンなどで、ブラッシング中に皮膚が引っ張られて痛みを感じたり、誤って引っ掻かれたりした経験があると、そのトラウマが残り、嫌悪感が生まれます。特に長毛種や毛が絡まりやすい犬種は、ブラッシングが必要ながらも、毛への触れられることに抵抗を示すことがあります。
また、犬が疲れているか、健康状態が良くない場合には、慣れない姿勢を取らされることや触られること、ケアを受けることがストレスとなり、ブラッシングを嫌がることがあります。
わんちゃんに優しいブラッシングのポイント5つ
上段でお伝えしたわんちゃんにとって不快となる要因を排除するためにできることを5つお伝え致します。
①短い時間からスタートする
犬がブラッシングを嫌がりやすい場合、短い時間から始めましょう。数分間のブラッシングから始めることで、犬にとってストレスがないように、徐々に慣れさせることができます。
②おやつや褒め言葉でブラッシングの時間をポジティブな経験にする
ブラッシング中におやつや褒め言葉を使うことで、犬にとってブラッシングがポジティブな経験と結びつくようになります。これにより、犬はブラッシングを楽しい時間として受け入れやすくなります。
③愛犬に合うブラシやコームの選定する
犬の被毛に合った適切なブラシやコームを選ぶことが重要です。毛質や長さに合わせたブラシを使うことで、引っかかりや痛みを最小限に抑えることができます。
④リラックスした雰囲気
わんちゃんは飼い主さんの緊張感やストレスを敏感にキャッチします。そのため、ブラッシングは飼い主さんがいつも通りリラックスした雰囲気で行うと効果的です。静かで安心感のある場所で、穏やかな態度で接することで、わんちゃんもリラックスしやすくなります。
⑤優しさと一貫性
ブラッシングの際には無理矢理ブラシを通すことなく、優しく、一貫性を持って行うことが大切です。無理強いせず、わんちゃんが嫌がる前に小さな反応もキャッチしてあげましょう。
また、慣れていない子には、徐々に慣れさせるよう心掛けます。定期的に同じ時間にブラッシングを行うことで、わんちゃんは予測できる環境に慣れやすくなります。
嫌がる理由とその対処法
ポイントを抑えてブラッシングを行っても嫌がるわんちゃんは多いです。
各理由に対してどのような対処法があるかまとめました。
①感覚の不快感
犬の皮膚や被毛は人間よりも感度が高く、特に絡まった毛や毛玉ができると、ブラッシングによる引っ張りや引っかかりが痛みや不快感を引き起こすことがあります。
②新しい感触への不慣れ
犬は新しい感触に対して慎重で、初めてのブラシやコームが不安を引き起こすことがあります。犬がこれに慣れていない場合、ブラッシングが嫌がられることがあります。
③以前の嫌な経験
もし以前に痛みや不快な経験があった場合、犬はブラッシングを避けるようになる可能性があります。例えば、ブラッシング中に引っ張られたり、誤って引っ掻かれた経験がトラウマとなり、嫌がることがあります。
④疲れや不調
犬が疲れている、あるいは不調な時には、触られることやケアを受けることが余計にストレスとなることがあります。特に老齢や健康状態に注意が必要です。
⑤犬種や毛質の影響
一部の犬種や長毛種は、毛が絡まりやすいため、ブラッシングが特に必要ですが、同時にブラッシングが苦手な子もいます。毛質や犬種による特有の性格や感受性が、ブラッシングへの嫌悪感に影響を与えることがあります。
おすすめのわんちゃんの毛並み皮膚ケアグッズ6選
犬種によって被毛の種類や長さ、毛量が異なるため、愛犬の被毛に合ったブラシを選ぶことが大切です。ブラシの種類を慎重に選ばないと赤くなったり、皮膚が炎症を起こす場合もあるので、注意しましょう。
①スリッカーブラシ
スリッカーブラシは、ペットケア用具の一種で、犬や猫の被毛のブラッシングに使用されるブラシです。このブラシは、細かい針状のピンが密集して配置されたもので、毛玉や抜け毛を取り除き、被毛を整えるのに適しています。
また、お散歩中についた汚れや虫などの除去にも適しています。
ミニチュアピンシャー、スムースコートチワワ、イタリアングレーハウンド、スムースタイプのビーグル、などの超短毛のわんちゃんにはスリッカーブラシは必要ありません。
スリッカーブラシには主にハードタイプとソフトタイプの2種類があり、ピンの金属の硬さが違います。トリマーさんなどは慣れていることと手早く作業を行うことができるのでハードタイプを使う方が多いです。
しかし、上手にやらないと犬が痛い思いをすることもあるため、ホームケアが初めての方はソフトタイプをおすすめします。
【おすすめ製品】
トイプードルの愛犬も嫌がらずにブラッシングできるので愛用しています!
SHOWTECH ショーテック スリッカー ソフト Mサイズ FREEBIRD フリーバード
②ラバーブラシ
ラバーブラシは、ペットケアに使用されるブラッシングツールの一種で、柔らかいゴム製のブラシです。このブラシは、主に犬や猫の被毛のケアやマッサージに使用されます。
ラバーブラシは柔らかいゴム素材で作られており、硬い針状のピンがないため、わんちゃんにの敏感な肌にやさしいブラシです。
柔軟で伸縮性があり、ペットの体の曲線にフィットしやすい特長があるため、皮膚のマッサージにも適しています。柔らかい素材で皮膚をマッサージすることで、血行を促進することが期待されます。
初めてブラッシングを行う子や苦手な子にもおすすめです。
【おすすめ製品】
愛犬はこちらのソフトブラシから自宅でのケアに慣れていきました!
ブラシの先が肌に当たっても痛くないため、初めての子にもおすすめです。
ペットティーザー スモール ソフト/スリーピーライラック 犬用 タングルティーザー [国内正規品]
③ピンブラシ
ピンブラシは、ペットケアに使用されるブラッシングツールの一種で、細長いピンが密集して配置されたブラシです。
ピンブラシは、わんちゃんの肌にやさしく、引っかからずにブラッシングできるように設計されています。そのため、ブラッシングが苦手なわんちゃんも比較的快適に受け入れることができます。
また、毛玉が酷い時に使用することでわんちゃんの皮膚への負担を軽減することが可能となっています。
【おすすめ製品】
被毛に引っかかっても痛くないため、飼い主さんも使いやすいブラシです!
ドイツピンブラシ 203
④コーム
細かい部分を整えたり、もつれや毛玉がないかチェックしたりするために、ブラッシングの仕上げに使用します。
ブラッシングの後、被毛全体や顔まわりなど細かい部分をコームで整えることを「コーミング」といいます。
コームには「ノミ取り専用」や「部分ケア用」などもあり、目的に応じて使い分けることができます。
⑤グルーミングスプレー
被毛をキレイに保ちたい時や毛のもつれなどをほぐしたい時におすすめです。ブラシ類と合わせて使用します。
毛並みをつやつや・ふわふわに保ったり、静電気を抑えたりする効果もあります。様々なメーカーから販売されているので、愛犬にあった成分、用途から選んであげると良いでしょう。
【おすすめ製品】
スプレーを振りかけるだけで汚れが落ち、被毛がモフモフになります!
mofuwa グルーミングスプレー
⑥シャンプーシート
サッと手軽に使えて、持ち運びにも便利なので、お散歩の時や、少しだけ汚れてしまった時におすすめです。
犬の汚れや気になる臭いなどを落とすことのできるものとなっています。 様々な場合に使用する事ができますし、シニア犬でシャンプーが難しい犬の場合にも使用することができます。 また、使い捨てですので手間も取られずに良いです。
【おすすめ製品】
愛犬のお出かけの時や少し身体の汚れが気になるときに使っています!
まとめ
犬のブラッシングは、健康と美容のキープだけではなく、愛犬とのコミュニケーションを深めるにも効果的です。
適切なブラッシングの方法やポイントを押さえることでさらに愛犬との特別な時間をより豊かに過ごし、あなたと愛犬の絆を深めていきましょう。