皆さんのわんちゃんは飼い主が食事中にどのように過ごしているでしょうか?
飼い主が食事を始めると吠え始める子はいませんか?
犬が吠えるのは意思表示の一つです。「こうしてほしい」「楽しい」「嬉しい」「怖い」などの気持ちを伝えるために様々な吠え方をします。
今回は、食事中に吠えてしまうわんちゃんの心理と対処法をお伝えします。
愛犬が吠えてしまい困っている方は参考にしてください。
飼い主が食事中に吠える理由
食事中に吠える理由には大きく2つの吠えがあります。
「興奮吠え」と「要求吠え」です。具体的にどんな場面での吠えがどちらになるのか紹介します。
①飼い主のご飯が欲しい
飼い主のご飯が欲しい時には「要求吠え」をしています。
吠えると自分の要求が通ると思っているわんこがほとんどです。この場合、自分の要求が達成されるまで吠え続けることが多いので、食事の場面以外でも愛犬が要求吠えをしてきた時には無視するようにして下さい。
②以前に飼い主の食事を分けてもらったことを覚えている
吠えながら、尻尾を振り喜んでいる様子が見られる時には、「興奮吠え」している可能性が高いです。
興奮吠えは、嬉しい、楽しいなど興奮している時に無意識に吠えてしまうことを指します。
以前に、飼い主から食事を分けてもらったことを覚えていることから、ご飯の匂いを嗅ぐと吠えてしまいます。
各場面での対処法は?
①「要求吠え」へのトレーニング
「要求吠え」は自分の要求を満たすために吠えているため、その要求が満たされれば吠えることをやめます。
しかし、この要求に答えてしまうと吠えることがクセになります。
要求吠えへの対処法は、「無視をする」ことが重要です。
わんちゃんが吠えた時には要求が通らないことを伝えます。
無視をすることは心を鬼にする必要があり、心が折れそうになることもあるでしょう。しかし、負けずに正しい対応をすることを心がけます。
愛犬が自ら吠えるのをやめて、落ち着くことができた時には褒めてあげるようにします。
おやつが好きな子にはおやつをあげたり、おもちゃで遊んであげたりしてください。
それを繰り返すことで、静かにするといいことがあることを認識して、少しずつ吠える場面が減っていくでしょう。
②「興奮吠え」へのトレーニング
興奮吠えには、飼い主が都度反応しないことが大切です。
思わず声をかけたくなりますが、愛犬が吠えている時には撫でたり、声をかけたりすることは我慢して、落ち着くまでは無視をしてください。
ここでかまってしまうとさらに興奮して吠えてしまいます。必ず愛犬が落ち着いたタイミングで関わることを徹底します。
また、この時に冷静に「お座り」や「伏せ」のコマンドを使うこともおすすめです。
その他の対処法
①家族全員で同じ態度で対応する
家族の中で誰か一人でも吠えることを許してしまうと愛犬にルールが伝わりません。「ママは聞いてくれるから吠えよう」と考えてしまうからです。
一度で理解できる子はほとんどいないため、根気よく、同じスタンスで対応するようにしてください。
対応の方法がわからない場合は、ドッグトレーナーさんに一度アドバイスをもらい、正しい対応を繰り返すように心がけましょう。
②愛犬の食事を先にする
お腹が空いていると飼い主の食事が欲しくて吠えやすくなります。先に愛犬の食事を済ませることでお腹を満たしてあげましょう。
空腹の状態よりは満たされているため、私たちの食事へ執着をしない可能性もあります。
③飼い主の食事中はハウスさせておく
愛犬の見えないところで食事をすることで落ち着いて過ごせる可能性が高くなります。近くで私たちの食事を見ていると、自分ももらえるのではないかと期待してしまうため、期待させない環境作りをしてあげましょう。
まとめ
愛犬が吠えてしまうという悩みを解決するために重要な鍵となるのは、愛犬と飼い主の主従関係です。食事中に吠えることはいけないことであるというルールを徹底的に教え、根気よく同じ態度で対応することが大切です。
自分だけでは解決できない時には一度ドッグトレーナーに見てもらうこともおすすめします。