近年、愛犬の健康を考えて手作りご飯を与えたいと考える飼い主さんが増えてきています。
私自身、トイプードルと暮らしており、食が細く偏食である愛犬の食生活が不安になりペットフーディストという資格を取得しました。
市販のフードでは食べむらがあり、様々な種類のフードを買い与えましたが、一口も食べずに終わってしまうことも多く、栄養バランスが心配だったため、通常のフードへのトッピングから愛犬に与えることを始めました。
また、手作りご飯を作ることで無添加の食材を愛犬に食べさせることができるのも嬉しいポイントとなっています。
わんちゃんの健康を考える飼い主なら、手作りご飯は一つの選択肢となります。
市販のフードとは異なり、手作りご飯は愛犬に必要な栄養素を調整できるため、個別の健康状態に合わせた食事が提供できます。この記事では手作りご飯のメリットやデメリット、簡単なレシピや使用する食材の注意点についてご紹介します。
わんちゃんの手作りご飯とは
わんちゃんの手作りごはんは、私たちの食事同様、飼い主が自ら食材を選んで犬のために調理した食事のことです。
市販の犬用フードも良い選択肢ですが、手作りごはんは愛犬に特定の栄養素を重点的に提供したり、食材の品質や新鮮さを確保することができます。手作りご飯は、犬にとってバランスの取れた食事を提供することができ、特にアレルギーや健康上の懸念がある場合に適しています。
手作りごはんを提供する際には、犬に適した食材やバランスの取れた栄養を心掛けることが重要です。わんちゃんのレシピ本やSNSでもレシピが発信されているため簡単に始めることができます。
材料には、主に肉(鶏肉、牛肉、魚など)、野菜、穀物(玄米、オート麦など)、そして必要に応じてサプリメントが含まれることがあります。これらの成分を調和良くブレンドすることで、犬に必要なたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取させることができます。
手作りご飯を普段の食事に導入する際には、獣医師や栄養士のアドバイスを受けることが場合によっては重要です。犬種や年齢、健康状態によって栄養ニーズが異なるため、適切な食事プランを立てることが愛犬の健康を維持する鍵となります。
ご飯に必要な摂取量はどのくらい
わんちゃんの基本的な1日の摂取量は、体重の2〜3%と言われています。
例えば約4kgの愛犬(成犬)の場合、1日の合計は80〜120gになります。
あくまでも基本摂取量は目安となるため、愛犬の体格や成長過程、運動量を考慮して量を調整するようにしてください。
栄養バランスの考え方
手作り犬ご飯の食材の割合は、タンパク質:野菜:炭水化物=1:1:0.5〜1となっています。肥満や食べ過ぎなどの場合には、炭水化物の量を減らすなどして調整が必要となるのでこちらもあくまでも目安として頭に入れておいてください。
タンパク質
鶏肉、牛肉などをメインに、豚肉や、ジビエ肉なども可能
野菜
にんじん、大根、カブ、じゃがいも、さつまいも、キャベツ、ブロッコリー、小松菜、レタス、トマト、きゅうり、枝豆、ピーマン、ごぼう、なす、オクラ、かぼちゃ、パプリカなど
炭水化物
小麦、米、とうもろこしなどがメイン
さつまいも、じゃがいも、タピオカ、エンドウマメ、ひよこ豆、小豆、かぼちゃ、りんご、バナナ、みかんなど
手作りごはんのメリット・デメリット
メリット
手作りご飯にはたくさんのメリットがあります。
栄養の調整が可能
手作りごはんであれば、愛犬の健康状態や特別なニーズに合わせて栄養を調整できます。例えば、アレルギーのある犬に対応したり、老犬や成犬に必要な栄養を考慮したりすることができます。
食材の品質管理
飼い主が食材を選ぶことで、安全で新鮮な食材を提供できます。添加物や保存料の心配が少なく、食材の品質を自ら管理できるのがメリットの一つです。
食欲を刺激
手作りごはんはわんちゃんの食欲を刺激し、食事を通じて愛情を表現する良い機会となります。普段食べむらがあるわんちゃんも喜んで食べてくれる可能性も高くなります。またお肉やお野菜を使用して作る食事からは一緒に水分補給をすることも可能です。
デメリット
手作りご飯を取り入れることにはデメリットもあることをきちんと理解しておきましょう。
正しい知識が必要
正しい知識を持って手作りご飯を取り入れないと、栄養バランスが偏ります。栄養バランスが偏ることで病気のリスクが高まる可能性もあるでしょう。
ごはんは愛犬の体の成長、維持に欠かせないものです。手作りごはんを与える場合、新鮮な食材を用意したり、カロリー計算を正しくしたり食事を与えるまでに時間がかかることも考えられます。
長期保存ができない
市販の食事とは異なり長時間保存ができません。
手作りご飯は水分を多く含んでいるため、基本的に作ったその日に食べさせましょう。
ドッグフードを食べなくなる
手作りご飯に慣れてしまうとその美味しさを知り、市販のフードを食べなくなる可能性もあります。病気によって指定されたフードを食べなくてはいけなくなる、災害時にドライフードしか与えることができない、など万が一の状況も考えた上で与えるようにしてください。
注意したいポイント
①食べた後に愛犬の体調に変化はないか
レシピを参考に作っても愛犬の体質、体調に全てが合うわけではありません。まずは少量食べさせて様子を見ることから始めてみてください。体重、
②十分なオイルの提供
③食べてはいけない食材に注意
食べてはいけない食材の一例
■絶対に与えてはいけない
ブドウ・レーズン
鶏や魚の骨
チョコレー・コーヒー
タマネギ・ネギ
アボカド
ナッツ類
ニラ
アルコール
人工甘味料 等
与え方に注意が必要
レバー(豚・鶏)
ほうれん草
生卵(白身)
生肉 等
※上記食材の与え方については十分に注意が必要です。
参考にしたいアカウント3選
①しゃもじとおちょこ(https://www.instagram.com/shamoji_ochoko/)
食ムラがある愛犬しゃもじちゃんとおちょこちゃんのために飼い主さんが手作りご飯を作っているそうです!しゃもじちゃんとおちょこちゃんが楽しみそうに炊飯器を見ている姿にも癒されます。
②こまきち♂|犬の食事アドバイザー(https://www.instagram.com/komakitiwanwan/)
兵庫県にある【こまきち 犬のさんぱつとごはんの店】さんの情報発信アカウント。
レシピだけではなく、手作りご飯で気をつけたいポイントや気をつけたい病気についても発信してくれています!
③はな|炊飯器で作る愛犬が長生きできるレシピ(https://www.instagram.com/suihanki.dog__hana/)
今まで8匹のわんちゃんと生活してきたはなさんが作る手作りご飯。
詳しく記載されているリール動画は手軽に始められるレシピが沢山!
まとめ
愛犬とさらに健やかな毎日を共に過ごすために手作りご飯も選択肢の一つとして取り入れてみてください。普段の食事にプラスアルファー、トッピングとして取り入れることから始めて見ることもおすすめです。
ポイントをきちんと押さえて手作りご飯も愛犬の食事の選択肢に加えることで、わんちゃんにとっても食事の時間がさらに楽しいものになるでしょう。