犬の冬の防寒対策:愛犬を寒さから守るための6つのポイント

入江栞
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ペットフーディスト / ヨガ講師
ペットフーディストの資格を取得。
ヨガのレッスンを提供しながら、ペット業界でのPR 等に携わり、自身のブランド拡大に向けて活動している。

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寒い冬がやってくると、私たち人間だけでなく、愛犬にも厳しい季節が訪れます。

犬は私たちと違って、寒さに強い動物ではありません。特に小型犬や短毛の犬、大きな体温差に弱い犬種などは、寒さによる影響を受けやすく体調を崩す原因になることもあります。

そこで、犬の冬の防寒対策がとても重要です。愛犬を寒さから守り、快適に過ごすために実践すべき防寒対策を6つ紹介します。

1. 犬用の防寒服を着せる

冬の寒さから愛犬を守るために最も効果的な方法の一つが、防寒服を着せることです。

特に、寒さに弱い小型犬やシニア犬、毛が短い犬種(例えば、ダックスフントやチワワ、フレンチブルドッグなど)は、防寒服を着せることをおすすめします。

1. 防寒服選びのポイント

①素材

防寒服は、温かさを保つために中綿やフリース素材など、保温性の高いものを選びましょう。特に裏地がフリースやボアで作られているものは、寒さをしっかりガードしてくれます。

②サイズ

犬用の防寒服は、サイズが重要です。

大きすぎると風が入り込んでしまい、小さすぎると動きが制限されてしまいます。愛犬にぴったり合うサイズを選び、動きやすさも確保できる服を選びましょう。

③フード付き

寒さが厳しい場合は、フード付きの防寒服もおすすめです。

耳まで覆えるので、頭部を守ることができます。また、足元が冷える犬には、足もカバーできるタイプを選ぶとより効果的です。しかし、服を着ることに慣れていない子にとってはストレスになることもあるので少しずつ慣れさせると良いでしょう。

防寒服を着せることで、愛犬は寒い屋外でも快適に過ごすことができます。散歩中やお出かけの際には、防寒服を着せる習慣をつけましょう。

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2. 室内の温度管理を徹底する

冬の間、家の中での温度管理も非常に重要です。

暖房をつけていても、室温が低すぎると犬が寒さを感じることがあります。特に老犬や小型犬、毛が薄い犬種にとっては、寒い室内はストレスになり、健康にも影響を与えることがあります。

室温の目安

犬が快適に過ごせる室温は、18〜22度程度が理想的です。エアコンやヒーターを使う際は、温度を一定に保つことが大切です。温度差が大きすぎると、犬の体調を崩す原因になることもあるので注意しましょう。

また、寒い部屋に寝かせないようにしましょう。犬用のベッドを暖かい場所に置き、床が冷たくないようにクッションやマットを敷くと良いです。犬が冷たい床に寝ることを避けるために、カーペットを敷いたり、ペット用のヒーターを使用したりするのも一つの方法です。

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3. 散歩時の防寒対策を忘れずに

冬でも愛犬と散歩に行くことは大切ですが、外の寒さや風にさらされる時間が長いと、愛犬が体調を崩す原因になります。散歩時には、しっかりと防寒対策を施して出かけましょう。

散歩時の防寒対策

①短時間の散歩を心がける

寒さが厳しい日には、散歩の時間を短縮することも必要です。特に寒い朝や夜は風が強くなることが多いため、昼間の暖かい時間帯を選んで散歩を行いましょう。

②保温性のある犬用の靴を装着する

犬の足元は非常に敏感です。特に雪がふった後や路面が凍結している朝など、雪や氷の上を歩く場合、足が冷たくなるだけでなく、塩分や化学物質が足に付着してしまうこともあります。犬用の靴を履かせることで、足元を守ることができます。

普段、犬用の靴に慣れていない子の場合は、自宅の中で靴に慣れさせてから外を歩くようにしてください。

③耳や顔を守る

寒風が直接当たると、犬の耳や顔が冷えてしまいます。耳が長い犬種や顔が平らな犬種(パグやシーズー)などは、特に寒さに弱いので、風を防ぐために顔を覆うタイプの防寒具を使用すると良いでしょう。

散歩後には、愛犬を温かい場所で休ませ、足を拭いたり温めたりすることも大切です。

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4. シニア犬や小型犬には特に気をつける

シニア犬や小型犬は、寒さに対する耐性が低い場合が多いため、特に注意が必要です。シニア犬は体温調節がうまくいかないことがあり、小型犬は体の面積が小さく、冷えやすいです。

①シニア犬の防寒対策

シニア犬に防寒対策が必要な理由は、年齢とともに体温調節機能が低下するためです。年齢を重ねた犬は、若い犬に比べて寒さに対する耐性が弱くなります。そのため、寒い季節には特別な配慮が必要です。

若い犬は寒さを感じても体内で自然に体温を調節できる能力が高いですが、シニア犬はこの能力が低下します。年齢とともに代謝が遅くなるため、エネルギーを効率よく消費できず、体温を保つために必要な熱を作りにくくなります。さらに、老化によって皮膚や脂肪層が薄くなることも、寒さに対する耐性を弱める要因となります。

他にも、シニア犬は免疫力や代謝が低下していたり、血行不良になりがちだったりと、寒冷環境に長時間さらされることで、体調不良や病気のリスクを高めることも考えられます。

そのため、シニア犬には、温かいベッドやヒーターで体を温めてあげると良いでしょう。

また、散歩も短時間にして、体力に合わせて無理なく行うよう心がけましょう。寒い季節は、シニア犬の関節や筋肉にも負担をかけるため、関節サポートのためのケアも合わせて行うことが大切です。

②小型犬の防寒対策

小型犬は、体重が軽く、体表面積が相対的に大きいため、熱を逃しやすいという特性があります。

体が小さいと、外気温の影響を受けやすく、体温を保つために消費するエネルギーも多くなります。特に、体脂肪が少ない犬種(チワワやダックスフントなど)は、寒さに弱い傾向があります。

そのため、外出時には必ず防寒服を着せてあげましょう。また、屋内でも寒さを感じることがあるので、暖かい場所にベッドを置き、温かい毛布やクッションで寝かせてあげると快適です。

また、気温が低い時期には、食事の量や栄養素の調整が大切です。

小型犬は、体重が軽いため基礎代謝が高く、エネルギーの消費が早いです。寒い環境では、体温を保とうとするために、通常よりも多くのエネルギーを消費します。エネルギーが不足すると、体温を維持するための力が足りなくなり、体が冷えやすくなります。

特に寒い季節には、小型犬の食事に温かいご飯を加えるなど、エネルギー補給を意識することが防寒対策につながります。

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5. 犬用ヒーターや暖房マットの活用

寒さが厳しい冬の夜には、犬用ヒーターや暖房マットを使うことも一つの方法です。これらは、犬が寝ている間に暖かさを提供し、体温を保つために役立ちます。

犬用の暖房マットは、低温やけどの心配がない設計になっているため、安全に使用することができます。

ただし、ヒーターや暖房マットは犬が直接触れる場所に設置するのではなく、寝床の下に敷いたり、犬が触れない範囲に設置することが重要です。

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6. 栄養をしっかりと補給する

冬は寒さによってエネルギー消費が増えるため、愛犬には栄養価の高い食事を与えることが大切です。特に、脂肪分やタンパク質が豊富な食事を摂ることで、体温を維持するためのエネルギーを補給できます。

また、十分な水分補給も忘れずに行いましょう。寒い時期でも、愛犬が十分に水を飲むことができるように、フレッシュな水を提供してください。

まとめ

犬の冬の防寒対策は、愛犬の健康と快適な生活を守るためにとても重要です。

防寒服や温度管理、散歩時の注意、シニア犬や小型犬への配慮など、実践すべき対策は多岐にわたりますが、どれも愛犬の健康を守るために必要不可欠なものです。

寒い季節を迎える前に、しっかりと準備をして、愛犬と共に安全で快適な冬を過ごしてください。