嫌がらない犬の爪切りの方法は?おすすめグッズも紹介!

入江栞
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ペットフーディスト / ヨガ講師
ペットフーディストの資格を取得。
ヨガのレッスンを提供しながら、ペット業界でのPR 等に携わり、自身のブランド拡大に向けて活動している。

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ペット×健康

「爪切り」は、わんこの定期的なケアの一つ。

どうして爪切りがわんこにとって大切か、皆さんご存知ですか?

愛犬マハロも月に一度トリミングサロンで爪切りをしてもらっています。

犬種がトイプードルということもあり、定期的にサロンに行くので爪切りの必要性について深く考えたことはありませんでした。

ある日、獣医師に「爪が伸びているから切っておくね」と言われた経験があり、爪切りの正しい頻度ってどのくらいなのだろうと考えたことから正しい情報を集め、愛犬の生活に活かし始めました。

本来、野生で暮らしてきたわんこは爪切りしないのに、私たちと一緒に暮らすわんこは爪切りが必要です。その理由をご存知でしょうか。

今回は、爪切りの必要性を抑えながら、爪切りが苦手なわんこへの対処法やおすすめケアグッズをご紹介します。ぜひ、愛犬を健康な暮らしへ導くためにも最後まで読んでみてください。

爪切りってなぜ必要なの?

野生として生活していたわんこは、普段の生活の中で穴を掘ったり、時間をかけて歩き回ったりすることで爪を切らなくても自然と削れていき、常に適切な長さを保つことができていました。

しかし私たちと暮らすようになったわんこは、歩く距離や環境が限られているため、爪の自然に削れる量にも限りがあります。放っておくと爪は伸びていくため、わんこの健康面からも良い状態ではありません。

特に狼爪「ろうそう」と呼ばれる地面には触れにくい爪は普段、散歩の距離が長いわんこでも伸びていってしまうことが多いです。

わんこの爪切りをせずに放置すると、爪が割れてしまったり、伸びた爪によって肉球などを傷つけてしまったりと、思わぬ怪我に繋がりかねません。爪が長い状態のまま放置すると、自分自身だけではなく、飼い主や他のわんこと触れ合う時に怪我をさせてしまう可能性も出てきます。

また、爪と一緒に神経や血管も伸びてきます。定期的に爪切りを行わないと、一緒に伸びた神経や血管を爪切りと一緒に切ることになるため、今後の爪切りが痛みを伴うものとなってしまいます。

爪切りのペース

では、爪切りはどのくらいのペースで行えば良いのでしょうか?

爪切りのペースは個体差があることを前提として、2-3週間に1回程度と言われています。

愛犬の爪の伸びるスピードを見ながら、適度なペースを見つけてあげましょう。

爪のベストな長さをチェックする方法の一つは、歩いている時に擦れた音がしないかで観察して判断してください。

爪は切りすぎてしまっても痛みを伴ったり、出血してしまったりするので、注意して対応してください。

爪切りを安全に行うポイント

爪切りを嫌がるわんこも少なくありません。

トイプードルやミニチュアシュナウザーのように定期的にトリミングを行うわんこはトリミングの時に一緒に爪切りもお願いできるので問題ないでしょう。動物病院やトリミングサロンで爪切りを行っている子も自宅で切る機会は多くないため、飼い主は爪切りの方法で悩むことは少ないでしょう。

しかし、飼い主が自宅で爪切りを行っている場合は、安全に爪を切る方法をきちんと抑えておくことをおすすめします。

間違えた方法で切ってしまい、わんこが痛い思いや嫌な思いをしてしまうと今後、爪切りが苦手になってしまう恐れもあります。

わんこが暴れたり、怖がったりしないように爪切りのポイントを抑えておきましょう。

Point1

まずは全身触って「触られること」に慣れていきます。胴体から徐々に足先まで触っていき、肉球まで触られても暴れないようにリラックスさせてあげます。

Point2

爪切りを行う体勢と爪をどこまで切るか決めていきます。

まず、爪を光に透かし、血管や神経がどこまであるか確認します。

その後、爪切りを行う体勢を作ります。自分の身体とわんこの身体を密着させます。爪切りを持つ側とは反対の脇で、わんこを抱え込むと良いでしょう。強く締め付けすぎないように注意してください。

二人がかりで行う場合は、一人が爪切りを担当し、もう一人は体勢を固定します。

おやつなどご褒美になるものを使いながら行うと、わんこにとって爪切りがいいイメージになるでしょう。

Point3

体勢が整ったら、後ろ足から爪切りを始めます。

前足から始めると怖がる子は多いため、後ろ足からスタートしましょう。

肉球を押すことで爪を出すことができ、見えやすくなります。

親指で肉球を押し出したら、人差し指で切りたい爪を抑え切っていきます。

Point4

一度に、一本の爪を切ろうとするのではなく、血管や神経の手前まで、角を落とすように少しずつ回数を重ねながら切っていきます。

狼爪も忘れずに切るようにしてください。

万が一、出血してしまった場合には、すぐにガーゼなどで止血して、必要に応じて動物病院で診てもらってください。

嫌がる理由とその対処法

普段触られることに慣れていない子にとって爪切りはとてもストレスがかかります。

ほとんどのわんこは足を触られることが苦手です。爪切り以外にも動物病院やトリミングに行った時に飼い主以外の人に触られても落ち着いていられるように普段から下記ポイントを意識しておきましょう。

Point1

小さい頃から足先まで触られることに慣れておくこと。

おうちにお迎えした頃から、身体全身や口の中まで人に触られることに慣れておくと良いでしょう。

いきなり足などを触るのではなく、愛犬が喜ぶところから触り、徐々に苦手なところも触れるように練習しておきましょう。

Point2

日頃から飼い主と信頼関係を築いておきましょう。

信頼関係が上手く築けていると少し怖いことや嫌だと感じることも飼い主さんだから、という理由で頑張ることができる子もいます。

Point3

上手く爪切りができた後には必ず褒めるようにしましょう。

ご褒美におやつをあげたり、飼い主さんとスキンシップをとったり、爪切りの後には嬉しいことが待っているということを教えてあげることで、爪切りを良いイメージにしていくことができます。

おすすめのケアグッズ

わんこの爪を切るときには、人間用の爪切りではなく、わんこ用の爪切りを使います。

わんこ用の爪切りにも色々な種類がありますので、愛犬にあったタイプを選ぶようにしましょう。

おすすめ①

爪切りに慣れていない飼い主さんにおすすめなのはニッパータイです。

爪を切りすぎてしまうという事態を防ぐことができます。

おすすめ②

小型犬にはハサミタイプがおすすめです。

子犬の爪は柔らかいため、ハサミタイプで十分切ることができます。

おすすめ③

電動タイプは切るのではなく、「削る」ことができるので切りすぎることを避けることができます。カットした後の仕上げにもおすすめです。

おすすめ④

爪を切った後に爪を整えるために爪やすりもおすすめです。上手くカットできなかった場合にも、削って整えてあげましょう。

まとめ

今回は自宅で安全に爪切りを行う方法をお伝えしました。

自宅で爪切りを試してみて、わんこによってはそれが向いていない場合もあると思います。

無理に自宅でケアをしようとせずに、困った時にはかかりつけの動物病院やトリミングサロンなどプロの方の力を借りてケアするようにしましょう。

大切なことは、無理させないこと。飼い主さんとの信頼関係を大切に、負担のない形でケアしていきましょう。